東神奈川の駅を降り、東口に出る。でかい交差点を歩道橋で渡り、海方向へまっすぐ進んでいくと、どんどん周囲はさびしくなっていく。 このあたりは少し荒れた工業地区。ただ広い道路。そして右手にMM21地区の美しい夜景が結構近い。見上げると星空。なんだ、結構ロマンティックな状況だ。 大きな橋の手前にその店はあった。赤いネオンがノスタルジックな雰囲気をあおる。 ガラスのドアを開け中へ入ると、おじさんが一人、店の中央のストーブの前で本を読んでいた。 奥のほうにはみなと君(ねこちゃん)が、のっそりと歩いている。カウンターに座り、ビールをオーダー。するとおじさんはカウンターに入り、ビールを注ぐとまたカウンターから出て本を読み始めた。 この店はキャッシュオンデリバリーなので、その場で一杯分の値段を支払う。 1954年からあるそうだ。おそらく、当時と変わっていないだろうジュークボックスへ100円玉を入れた。 ガチャと音がしてそのおじいさんの機械は動き出す。 ボーっというノイズ音と共に、時代が蘇る。この空間は我々の親の時代からここにあり、静かに時代を見つめてきたのだろう。 時が止まり、静けさが蘇る。窓の外を見ると、みなとみらいの高層ビル、インターコンチなどが見え、今2000年なのだと思い出す。 この店は、バーなのだ。ジャンルは「スターダストバー」。他の店と比べてはいけない。 比べることに何の意味も無い。なぜだろう、バーめぐりをしてきてこんな気分にさせられたのは初めてだ。 カウンターには16席。テーブル席も16席ほど。すべての調度品は古いが、使い込まれた美しさがある。 カウンター内もやや雑然としている。けっして美しいとは言えない。仕事場、、そんな雰囲気だ。
ここに来ると簡単にタイムスリップできまっせ。